ことばの情報誌

1999年から2009年まで国立国語研究所が発行した広報誌で、今でも人気の記事が揃っています。

暮らしに生きることば:新常用漢字表とオレ

先ごろ《女子児童・生徒の約3割が「おまえ,いいかげんにしろよ!」を使う》という調査結果が発表されました(旺文社・平成21年4月)。「3割もいるのか」と驚いていた矢先,駅で女子学生が「オレ,精算してくらぁー」と大声で言うの…

暮らしに生きることば:サハリンで聞いた日本の流行歌

“泣くな妹よ 妹よ泣くな 泣けば幼い 二人して 故郷を捨てた 甲斐がない” 昭和12年にヒットした「人生の並木道」をはじめて聞いたのは,平成16年にサハリン州ポロナイスク市で調査をした時でした。この流行歌を歌ってくれたの…

暮らしに生きることば:ことばの「耳」と「目」

いつだったか,中学生の息子が「すごい」ということを「スゴッ」,「早い」を「ハヤッ」と言うのを耳にしました。ことばの世代差を改めてしみじみ感じていたところ,「遠い」を「トオッ」と言う大学生の話も聞き,いつの間にか自分も立派…

暮らしに生きることば:「入れ物」と「物入れ」

日常の話しことばを観察すると,「これだけ」を「コンダケ」,「それで」を「ソンデ」,「今のとこ」を「イマントコ」といったように,「ら」や「の」を「ン」と発音することがあります。同じ現象が「もの(物/者)」にも見られます。 …

暮らしに生きることば:うろ覚えのことば

普段何気なく使っている言葉の中には,漢字・意味・使い方など,うろ覚えのまま使っている言葉は意外と多いのではないでしょうか。特にインターネット上のホームページやブログでは,ほかの人のチェックを受けることなく自由に文章が書け…

暮らしに生きることば:日本語の達人てどんな人?

「日本語の達人」というとどのような人を想像するでしょうか。難しい漢字をたくさん知っている人,言葉遣いの美しい人,文章の巧みな人,多くの情報を短時間で読みこなす人,いつも必要十分で心地よいコミュニケーションの取れる人,聞き…

暮らしに生きることば:言葉遣いに困るとき

日頃の生活の中で,今この人にどのような言葉遣いで話したらいいのか,迷った,困った,という経験はないでしょうか? 大学生を対象とした面接調査でこんな質問をしたところ,一人の女子学生から次のような答えが返ってきました。 同い…

暮らしに生きることば:「恋」

「恋」は楽しいものでしょうか。悲しいものでしょうか。 『岩波国語辞書』(第6版)では《恋》の項で「▽本来は,(異性に限らず)その対象にどうしようもないほど引きつけられ,しかも,満たされず苦しくつらい気持を言う。(中略)「…