ことばの情報誌

1999年から2009年まで国立国語研究所が発行した広報誌で、今でも人気の記事が揃っています。

暮らしに生きることば:問題解決のコミュニケーション

保育園児の自由遊びを観察していると,おもちゃをめぐって「これ貸して。」「だめ!」というようなやりとりをよく見かけます。最近の発達心理学の研究により,このような自分の要求と他者の要求の対立による葛藤(かっとう)は,子供のコ…

暮らしに生きることば:「私はいくつ?」

まだよちよち歩きの娘を連れて散歩をしていると,通りすがりの人が娘に「私はいくつ?」などと話しかけてくれることがあります。さて,この場合の「私」は一体誰のことを指すのでしょうか。 「私,僕,あなた,君」は人称代名詞と呼ばれ…

暮らしに生きることば:ニックネームの由来

ニックネーム(あだな,愛称)には,大きく分けて,その人の本名に由来するものと,特徴・個性に由来するものとがあります。現在スポーツ界には後者のタイプのニックネームを持つ選手が多くいます。 「ゴジラ」(松井秀喜:野球),「大…

暮らしに生きることば:草木の名前

樹は下から見上げるときが美しい。葉叢(はむら)を透かして空を見る。 国語研究所は,北区と板橋区の境にあって,構内には37種,約300本の樹木が息づいています。それぞれの木はそれぞれの木洩れ空を抱いています。 そのなかに楷…

暮らしに生きることば:インターネットで言葉を調べる

「フリマ」という言葉をご存知でしょうか? この言葉は,「フリーマーケット」の略で,1990年代の後半ごろから使れだしたようです。このような新しい言葉は,国語辞典にのっていないことが多いため,意味を知りたいとき,困ってしま…

暮らしに生きることば:情報を残す

みなさんは,「アーカイブズ」という言葉を聞いたことがありますか? アーカイブズ(archives)とは,組織や個人が作成した文書や記録を取捨選択し,将来も利用できるように整理・保存しているもののことです。保存のための施設…

暮らしに生きることば:現代人は早口

現代人は昔に比べて早口になったと言われています。ニュース番組を聞いていても,民放のアナウンサーなどかなり早口になったという印象を持たれる方も多いのではないでしょうか。早口化は,日本国内に留まらず世界的に見られる現象のよう…

暮らしに生きることば:身体をあらわすことば

1歳の誕生日を過ぎた娘に「あんよが上手」と声をかけると喜んで歩きます。また,「あんよはどれ」ときくと足を指差します。「あんよ」には二つの意味のあることがわかっているようです。 「あし(足・脚)」ということばには,もっとた…

暮らしに生きることば:「初詣」

お正月の行事として定着している初詣。意外なことに古い歳時記には「初詣」という語は見られません。俳句の題目としては「恵方(えほう)詣」(その年の恵方に当たる社寺に参拝する行事)のほうが一般的であったようです。調べたかぎりで…