ことばの情報誌

ことばを研究することの面白さ・大切さなどに関する情報を、専門家でない方にも楽しんでいただける広報誌です。ウェブ上で年2回公開し、その内容をまとめた冊子版を年1回、発行しています。

著書紹介 : 日本語研究と言語理論から見た言語類型論

窪薗晴夫、野田尚史、プラシャント・パルデシ、松本曜 編 開拓社、2021年2月 言語類型論という分野は自分が手掛けるには敷居が高いが、(I)「言語類型論の研究が個別言語の研究にどのように関わるか」あるいは(II)「類型論…

著書紹介  :  段落論―日本語の「わかりやすさ」の決め手

石黒圭 光文社、2020年2月 1950年に時枝誠記が文章論を提唱して以来、文章の成分としての「段落」研究は、「段(文段・話段)」の研究へと発展的に継承され、今日においても文章・談話論研究の中心的なトピックであり続けてい…

著書紹介  :  成人教育(adult education)としての日本語教育―在日パキスタン人コミュニティの言語使用・言語学習のリアリティから考える

福永由佳 ココ出版、2020年10月 近年、言語形式の習得のみを目指すのではなく、「社会参加」にも考慮した日本語教育の実践が増えてきています。しかしそこでも、「社会参加のためにはまず日本語を習得させてあげないと」という発…

著書紹介 : 語彙の原理―先人たちが切り開いた言葉の沃野―

石井正彦 編 朝倉書店 2019年10月 本書はシリーズの第1巻だが、1冊で「講座」になっているような印象を受ける。実際、第1章などは、講座スタイルの記述の典型ともいえるもので、大変わかりやすいと感じる。本書が「講座」の…

著書紹介 : データに基づく日本語のモダリティ研究

田窪行則・野田尚史 編 くろしお出版 2020年3月 1990年代の初めに活発化したモダリティの研究は、現在に至るまで、日本語文法研究者たちにとって主要な研究トピックの一つであり続けている。内省に基づく研究、コーパスに基…