ことばの情報誌

ことばを研究することの面白さ・大切さなどに関する情報を、専門家でない方にも楽しんでいただける広報誌です。ウェブ上で年2回公開し、その内容をまとめた冊子版を年1回、発行しています。

エッセイ : kanasmunuiという言葉(下地理則)

PDFで見る 私はフィールド言語学者である。琉球列島で話されている言語、琉球諸語を研究している。特に長く研究している言語は宮古語、その中でも私の祖母の故郷である伊良部島の言葉(現地の呼び方でiravc、イラヴツ)である。…

エッセイ : それ、言語学が解決します(谷口ジョイ)

PDFで見る 「それやって、何なんになるんすか」 ……どのような研究をしているのかと聞かれ、懇切丁寧に説明した挙句、このような質問を浴びせられる。それが、言語学者の運命だ。 結論から言ってしまおう。言語学は、魑魅魍魎ちみ…

エッセイ : 現在進行形のアイヌ語(中川裕)

PDFで見る 野田サトルさんの漫画『ゴールデンカムイ』は、2014年から集英社『週刊ヤングジャンプ』誌上で連載が開始され2022年に完結。中身は一言で言えば20世紀初頭の北海道を舞台にした冒険活劇漫画ですが、綿密な時代考…

コラム : 「意味の語形変化」をめぐって(近藤泰弘)

単語の意味が変化していくことはどんな言語にもあることだが、その変化を記述するのには、二つのやり方がある。一つは、例えば「おかし(い)」という語形の意味が〈情緒がある〉から〈笑える〉に変わるというような方法である。もう一つ…

コラム : 言語学を学ぶことで得られること(川添愛)

「言語学を学んだからといって、言葉がうまく使えるようになるわけではない。物理学を学んだからといって野球がうまくなるわけではないのと同じだ」。これは、私が言語学を専攻していた学生時代、先生方によく聞かされていた言葉だ。 こ…