国立国語研究所創立75周年と楷の木の話

国立国語研究所は、2023年12月20日に創立75周年を迎えました。

終戦後間もない1948年、明治神宮聖徳記念絵画館の一部を借用し、国立国語研究所は誕生しました。1954年に東京都千代田区一ツ橋、1962年に北区西が丘に移転し、2005年からは東京都立川市緑町で、日本のことばについての科学的研究を行っています。

 

国立国語研究所の詳しい沿革は以下をご覧ください。

国語研を見守る楷の木

国語研の歴史を垣間見られるものとして、敷地南側の小径に植えられた楷の木があります。

楷の木全景
中央の木が楷の木
国語研建物と紅葉
この写真の左奥の方に植えられています。
手前の立派な2本の木はまた別の木です。

これは1971年、北区西が丘にあった国語研に植えられたもので、立川への移転の際に移植されました。国語研創立当初からあるわけではありませんが、国語研の歴史を見守ってくれているように感じます。

 

記念樹 楷の木(カイノキ)の由来書き

国立国語研究所は、庁舎を北区西が丘から立川市に移すに際して、楷の木を移植した。楷の木は、中国山東省曲阜の孔子廟に植えられていることで名高い。およそ2500年前、孔子の死を悼んで弟子の子貢が植えたと伝えられている。そこから、孔子の木とも呼ばれ、学問の木という見方も生まれた。また、枝や葉が端麗であることから、字画の整った書体を表す楷書字や楷書などの用語ができた。大正4年、農商務省の白沢保美博士が、曲阜で種子を採取し、苗を育てて、湯島聖堂をはじめとする孔子ゆかりの地に植えた。昭和46年、東京国立博物館は、湯島聖堂の種を育てて、幾つかの関係機関に配った。これはその一樹である。

平成17年2月1日
国立国語研究所 甲斐睦朗

記念樹楷の木(カイノキ)説明文