今回訪れた生徒の皆さんは、「日本探究」という授業で、青森の方言とその背景にある文化について学んでいます。秋に行う現地調査に向けて、知識を深めたいとのことでした。

日本語を研究しているところって、どんなところだろう。生徒の皆さんは興味津々です。
最初に案内した「研究図書室」は、全国で唯一の日本語に関する専門図書室です。方言についての蔵書も多数あります。

図書室には学術雑誌の最新号が並び、和書・洋書あわせて図書約16万冊、雑誌約6000種の蔵書があります。貴重書庫に奈良時代の資料が保管されていることを聞くと、驚きの声が上がりました。

図書室では『日本言語地図』の紹介もありました。国語研が1950~1960年代に調査した言語の地理的な違いを、全国地図で確認できるようになっています。
「じゃがいも」「ひとさしゆび」という言葉の分布図を紹介すると、青森での使われ方を確認したり、他の言葉についても調べてみたり。生徒の皆さんの関心は尽きません。

研究図書室見学の後は、大西拓一郎教授による東北の方言についての講義です。
大西教授が、まず青森には独特の話し方があることを紹介。昔話「ももたろう」を青森の人に読んでもらった音声を流すと、生徒の皆さんは、普段自分たちが使っている言葉との違いに驚いていました。

言葉の使われ方は、時間の経過によって変化します。大西教授は、味覚を表現する「アマイ」「ウマイ」について、1960年前後の調査を基にした『日本言語地図』と、その約50年後の調査を基にした『新日本言語地図』を並べて紹介。2つの言語地図を比較することで、約50年の間に起こった変化が見えてくることの面白さを話しました。
青森で予定している現地調査についても、大西教授からちょっとアドバイスが。「食べ物の呼び方の違いを調べると面白いかも」「青森の人同士で会話してもらうと、普段使っている言葉で話してくれるかもしれないね」と話すと、生徒の皆さんは真剣にメモをとっていました。

講義が終わると、生徒の皆さんから質問が相次ぎました。青森の方言について、言葉の変化の行方について、なぜ地域によって違いが生まれるのかについてなどなど、皆さんの探究心には驚くばかりでした。
公文国際学園の皆さんの学びが深まり、現地調査が実りあるものになりますよう心から願っています。
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