この授業は、弘前大学 人文社会科学部 文化創生課程 文化資源学コースで開講されている「文化の魅力を発見し、発信することが出来る人材や地域の文化振興に貢献する人材を育成する」ことを目的とする授業の一つで、2018年8月に実施するむつ市方言調査の事前研修も兼ねています。

文化資源学コースの詳細は、以下のサイトでご覧いただけます。
https://human.hirosaki-u.ac.jp/facultycourse/1/
連携授業「地域文化振興実習」
授業の受講生は11名。講師は5月28日が品川大輔(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 准教授)、青井隼人(同 特任研究員/国立国語研究所特任助教)、6月4日が木部暢子(国立国語研究所 教授)で、次のような授業を行いました。
- 5月28日 1限目 (8:40~10:10)
- 品川大輔(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 准教授)
- 言語調査の実際
- 少数言語とは
- なぜ調査するのか : 言語多様性の価値
- 言語調査の実際 : キリマンジャロの調査から
- 日本の言語の多様性
- 5月28日 2限目 (10:20~11:50)
- 青井隼人(同 特任研究員/国立国語研究所特任助教)
- 言語(音声)学的調査の方法論
- 録音技法
- 聞き取りと書き取りのポイント
- 音響分析の有効性
- 音素分析の初歩
- 6月4日 1限目 (8:40~10:10))
- 木部暢子(国立国語研究所 教授)
- 調査の事前準備について
- 教育委員会等への調査依頼
- 事前説明文章(インフォームドコンセント)
- フェイスシート
- 個人情報の取り扱い、等々
- 6月4日 2限目 (10:20~11:50)
- 東北方言の音韻・音声の特徴とその書き起こし方法について

連携授業にあわせて、人間文化研究機構「可視化・高度化事業」で制作したモバイル型展示ユニットを弘前大学附属図書館に展示しました。授業のあと、図書館へ行き、方言の展示ブースを見学しました。


モバイルミュージアムを用いた展示
この展示は、人間文化研究機構「日本列島における地域社会変貌・災害からの地域文化の再構築」プロジェクトおよび「博物館・展示を活用した最先端研究の可視化・高度化」事業の一環として、5月28日(月)から6月15日(金)まで、モバイルミュージアム(※2)を用いて行われたものです。
講義と、講義に関連するコンテンツの展示を組み合わせることにより、複合的な学習方法の確立を目指しています。

(※1)LingDy3 – 多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築(http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/core_old/lingdy3)
(※2)「モバイルミュージアム」とは「簡易移動型展示什器」のことです。モバイルミュージアムを用いれば、博物館の特別な展示室を使わなくても、大学の教室や行政機関のホールや会議室のような場所で、簡単に展示が可能になります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
- 神奈川大学で「モバイルミュージアム(移動型展示)」の公開展示を行いました(https://kotoba.ninjal.ac.jp/event_reports/news-20180601-04/)