11月4日(日)、一橋大学一橋講堂(東京都千代田区)にてNHK放送文化研究所と共催で公開講演会 : NINJALフォーラム「日本語の変化を探る」が開催されました。当日は、350名を超えるみなさまにお集まりいただきました。

ここがフォーラム会場への入り口です

田窪行則 所長の開会のあいさつで、フォーラムが始まりました

ピンチヒッターとは思えない 小木曽先生の講演

会場はほぼ満席。2階席も開放しました

穏やかな語り口の近藤先生

平安時代の和歌を分析して、言語感覚をみていきます

小木曽先生が再登場。「ございます」はどう変化した?

コーパスを使うと表記が収束していく様子もわかります

話しことばの変化を語る丸山先生。黒柳徹子さんのモノマネにはみなさん大笑い

歌あり、映画あり、演説あり。近代の音声資料が盛りだくさんでした

滝島先生の講演には出だしから引き込まれました

日本語のアクセントはどう変化した? この表現、使う? 使わない?

巧みなトークの進行役 NHK文研の塩田先生

会場は例年よりも若い方の姿が目立ち、約53%の方が初めてのご参加という新鮮なフォーラムとなりました。老若男女を問わず熱心にメモを取る姿あり、爆笑あり。特に、NHK放送文化研究所の塩田雄大先生が進行されたパネルディスカッションでは笑いが絶えず、会場から募った鋭い質問に、即答する先生方もドキドキの展開となりました。
今回のフォーラムの様子は後日、YouTubeにて公開いたします。詳しい内容はそちらをお待ちいただくこととして、このフォーラムレポートでは講演へのみなさまの感想を中心に紹介したいと思います。
開会のあいさつ

講演① 「『日本語歴史コーパス』と上代日本語」小木曽智信 (国立国語研究所 教授)
当初予定のジョン・ホイットマン教授(コーネル大学)が体調不良のため、急遽、小木曽智信 教授による講演となりました。


みなさまの感想
- 中納言によって上代特殊仮名遣いを具体的に解説してくださったことがよかった。
- 「中納言」使ってみたくなりました。
講演② 「平安時代語の話し手の言語感覚」近藤泰弘 (青山学院大学 教授)


みなさまの感想
- 平安時代語の引用を新しい手法で実践していることがよかった。
- N-gramなど初めて聞く内容も多く有益でした。
講演③ 「コーパスで見る現代語の確立過程 ― 江戸・明治・大正 ―」小木曽智信 (国立国語研究所 教授)


みなさまの感想
- コーパスが非常に素晴らしいものと感じました。自分が学生の頃にこれがあればと思わずにはいられません。情報工学の発展が言語学にも恩恵があるのだと思い、技術の進歩の大切さを痛感しました。今後利用したいと思います。
- コーパスや機械学習を使った研究から、様々な知見が得られていることが分かり、とても興味ぶかく伺いました。
講演④ 「録音資料から知る、20世紀の日本語の変化」丸山岳彦 (専修大学 准教授・国立国語研究所 客員准教授)


みなさまの感想
- 丸山先生の講演は実際に音声を聞け、分かりやすかった。
- 80代の老人にとってなつかしい話しことばを聞くことができて良かった(1900年の録音etcも)。時代の変化を認識できた。
講演⑤ 「ことばの調査に見る現代日本語の変化」滝島雅子 (NHK放送文化研究所 主任研究員)


みなさまの感想
- NHKのことばの実態についての調査が、生き生きとしたテーマでおもしろい。
- ことばのゆれの例が面白かった。「成人後の規範意識獲得」は興味深かった。
パネルディスカッション


みなさまの感想
- とても興味深かった。塩田さんが熱く語っているのが素晴らしかった。
- パネルの司会の方の仕分けが大変うまく、またフランクな口調も好感が持てました。
- パネルディスカッションは質問回収 → いきなり回答はかなりスリリングだったが、よかった。
- 日曜にここまでくる人達だけあって、質問が「さすが」で面白うございました。
- 入場者との双方向性を感じる内容で良かったと思います。自分の投稿が採用されずに残念でした。
- パネルディスカッションが特によかったです。司会の方と講師の方のやりとりが軽妙で面白かったと思います。
フォーラム全体についての感想
- 次回も来たいと思う。今回初参加でした。
- とてもスムーズな流れで会場も良く、内容も面白かったです。言語学おもしろい…!
- 言語に関心はあるけれど、研究者でない一般人ゆえ今回は貴重な機会でした。ありがとうございました。
- 日本語の変化について興味があったのでとても良かった。ツールや参考資料についての紹介もあったので、自分でも調べたいと思った。
- 日本語教師をしています。学生に「日本人は私たちが勉強しているような日本語を話していません。」とよく言われます。私たちは、「まず覚えてほしい、話してほしい日本語を教えています。」と答えてきました。違っていなかったと自信を持てて、本当に良かったと思います。
- 専門書には述べられないような本質的な質問と回答が聞けたので良かった。パネラーの方々による討論・議論が聞ければなおよかったと思います。

いかがでしたか?NINJALフォーラムは一般のみなさまのために開催される講演会で、どなたでも聴講できます。興味を持った方はぜひ来年のフォーラムに参加してみてくださいね!