出前授業:香蘭女学校中等科(2026年9月17日)

国立国語研究所では、小・中学生の皆さんに「ことばっておもしろい」と感じていただけるようなプログラムを実施しています。2026年9月17日(木)、柏野和佳子教授が東京都品川区の香蘭女学校を訪問し、「めざせ! 辞書引きの達人」というテーマで中学1年生の皆さん(4クラス)に出前授業を実施しました。
ホワイトボードに貼られたカードを並べ替える生徒さんと、それを見守る柏野和佳子教授

最初は、ことばの並べ替えクイズです。単語の書かれたカードがホワイトボードに貼られていき、指名された生徒さんは、国語辞典の掲載順になるようにカードの並べ替えを行いました。

ホワイトボードに貼られた単語を国語辞典の掲載順になるように並べ替える生徒さんたち

並べ替えが終わったら、次は国語辞典の登場です。「皆さん、「草」を引いてみて!」。柏野教授の声かけで、生徒の皆さんが『三省堂現代新国語辞典 第七版』の「くさ(草)」の項目を引きます。植物だけではなく、現代の用法である「笑い」の記述が載っている! 身近なことばも、無意識に意味を使い分けていることに気付きました。

真剣に辞書を引く生徒さんたち

「皆さん、手を挙げてください」。柏野教授の声に応えて、一斉に手を挙げる生徒の皆さん。「次に、手をたたいてください」。パチン!と両手をたたく音が教室に響きます。「それでは、いま挙げた「手」と、たたいた「手」は、同じ部分だった?」と問いかけられると、ハッとした表情が見られました。ふたつの「手」は、別の部分を指すのです。

柏野和佳子教授の呼びかけに、一斉に手を挙げて応える生徒さんたち

ふだん使うことばも、いざ説明しようとすると難しいのかも? 生徒の皆さんは、「雲」「前」「涼しい」から一つを選び、ことばの意味(語釈)を書くことに挑戦してみます。目いっぱい頭を働かせて、自分なりの説明を導き出していました。

授業で使ったワークシート。ことばの意味(語釈)を考えます

最後に、もう一度国語辞典を引いてみます。意味がたくさんあることばとは、どんなことばでしょうか。たとえば、「上がる」と「下がる」はどちらが多い? 花火が「下がる」と言わないことを踏まえ、「ペアになりそうなことばも、実はペアにならないときがある。ふだんの生活で意識してみると面白いですよ」とアドバイスがありました。

生徒さんたちに語りかける柏野和佳子教授

香蘭女学校の皆さんにとって、楽しい学びの時間になっていましたら幸いです。